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ラヂオの時間

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※当記事には作品のネタバレが含まれますのでご注意下さい。

ラヂオの時間(wiki)
放映年 1997年
監督・脚本 三谷幸喜
出演者 唐沢寿明/鈴木京香/西村雅彦/戸田恵子/細川俊之/井上順 モロ師岡/奥貫薫/布施明/渡辺謙/近藤芳正/梶原善/田口浩正/藤村俊二

『ラヂオの時間』は、1993年に上演された、劇団東京サンシャインボーイズの演劇。脚本・演出は三谷幸喜。1997年には三谷幸喜の初監督作品として映画化された。

wikipediaより引用)

まず初めに断っておきますが、
「ラジオ」ではなく、「ラヂオ」です。
特に断った意味はありませんが(笑)

「ラジオ弁天」のシナリオコンクールで優勝した「鈴木みやこ」
その優勝作品「運命の女」がラジオドラマに、
しかも生放送されることになります。
※シナリオコンクールの応募総数「みやこ」1名・・・(笑)

ストーリーが展開していくにあたり前フリなのか、
序盤でプロデューサーである牛島
ラジオに対する想いを熱く語ります。

「ラジオならナレーターが一言、
ここは宇宙と言うだけでもう宇宙空間になっちゃうんですから。」

本人はラジオドラマに対する愛を本気で語ったんだと思いますが、
この言葉が違った方向で現実のものとなっていきます。(笑)

そしてこの言葉も、
「人間に想像する力がある限り、
ラジオドラマには無限の可能性がある。」

違った方向へ無限に広がるのでした(笑)

さて、
その無限に広がるラジオドラマの内容はと言うと、

元スター、千本のっこのわがままで
役名を「律子」から「メアリージェーン」に変えたことが、
ドタバタ劇の始まりでした。

radio2

まず、役名が横文字になったことから、
ロケーションが熱海からNYに(笑)

それによりメアリージェーンの職業が
パチンコ屋から女弁護士に。

radio3

そして辻つまを合わせるために
とうとう舞台が宇宙にまで広がるわ、
「みやこ」の夫が生放送に乱入するわで、
もう滅茶苦茶です。(笑)
そのハチャメチャな様子が面白くてたまりません。

自分の書いたシナリオが次々に変更された「みやこ」は
もちろん怒ります。
それはもうブチ切れで、
録音スタジオへ立てこもります。

「お願いですから、本の通りにやって下さい!」

それに対して牛島が正論で説得します。

「僕らは遊びでやってる訳じゃないんだ。」

「だったら、最後に私の名前を読むのやめて下さい。
私の本じゃないって言って下さい!」

「あんた、何も分かってない。
我々がいつも自分の名前が呼ばれるのを
満足して聞いてると思ってるんですか。
私だって名前を外してほしいと思うことがある。
しかしそうしないのは、私には責任があるからです。
満足いくもんなんてそう作れるもんじゃない。
妥協して、妥協して、自分を殺して作品を作り上げるんです。
でも、いいですか、我々は信じてる。
いつかはそれでも満足いくもんが出来るはずだ。
その作品にかかったすべての人と
それを聞いたすべての人が満足できるものが。」

私も制作に携わる人間ですから、
牛島の言っていることが痛いほど分かります。

クライアントの無理な要望があったり、
最終的には自分が意図したデザインと
全然違うものになっていたり。

別に制作の現場に限らず、
仕事をしていれば、多かれ少なかれ
そういうことはあるし、
仕事に理不尽はつきものです。
皆そこを堪えて仕事をしているんだと思います。

たださすがに、
ほとんど原型を留めないほどシナリオの設定を変えておいて
「これはあんたの作品だ」はないと思います。(笑)

そこは、ディレクターの工藤が立ち上がります。

radio4

牛島に逆らった工藤はディレクターを降ろされますが、
そこからの挽回劇が気持ちいいと言うか、カッコいいんです!

ハチャメチャだった制作の現場が
ひとつの結末に向けて一致団結。

最後は千本ノッコの
「おかえりなさい」
トラックで聞いていた渡辺謙も号泣です(笑)

おっさんも、ちょっぴり胸が熱くなりました。

三谷作品は全般的にそうですが、
はちゃめちゃストーリーが
最後は丸くおさまり、
ほっこりとして何とも言えない
幸福感に包まれます。

途中、
「12人の優しい日本人」を思わせる
セリフが入っていたりして、
三谷ファンは楽しめる作品だと思います。

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